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生え際にできる円形脱毛症とは?

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円形脱毛症というと、頭に突然円形状の脱毛が起こるイメージがありますが、円形脱毛症は症状や脱毛部位など多種類のタイプがあります。生え際にできてしまう円形脱毛症もありますが、これは放っておくと円形脱毛が広範囲に渡ることが多く、目立つので悩まれている方も多いようです。今回は、その生え際にできる円形脱毛症について詳しく調べてみました。

円形脱毛症の種類と主な症状

円形脱毛症の症状は、主に下記の分類に分けられます。

髪の毛の生え際の円形脱毛症は、「蛇行性脱毛症」といい、下記の項目の「1.3」にあたります。

単発性脱毛症

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円形脱毛症の中で最も多く見られる症状で、米粒サイズから500円硬貨位の大きさの部分脱毛が1~数カ所できます。

多発性脱毛症

脱毛部位が2カ所以上あり、何度も脱毛を繰り返します。

蛇行性脱毛症

蛇型後頭部や側頭部等の髪の生え際に沿って、帯状に繋がって脱毛をします。
小さな円形脱毛症を放っておくと、蛇行型脱毛症に進行することがあります。

全頭性脱毛症

多発型の脱毛が頭部全体に広がり、殆どの髪の毛が抜け落ちてしまいます。

汎発性脱毛症

頭髪だけでなく、眉毛やまつ毛・ワキ毛等全身の毛が脱毛してしまう重い症状となります。

髪の生え際にできる円形脱毛症とは?

円形脱毛症は頭髪のどの部位にもできる可能性があるので、髪の生え際にもできることがあります。

髪の生え際にできる円形脱毛症の特徴

生え際にできる円形脱毛症は、蛇行型脱毛症といい、後頭部や側頭部・うなじ・額等の髪の生え際から脱毛をしていき、髪の生え際に沿って脱毛していくのが特徴です。脱毛した後が、蛇が通った後の様に見える為、この名称となっています。
蛇行型脱毛症は、子供や女性に多くみられる症状で、広範囲に渡って脱毛することが多く、目立ちやすいので大きな悩みとなっている方が多いです。

蛇行型脱毛症は多発型脱毛症

蛇行型脱毛症は円形脱毛症の一種で、単発型とは違い、広範囲に渡って脱毛する為、多発型に分類されます。

単発型から蛇行型脱毛症へと進行するのは稀ですが、単発型から進行して全頭脱毛症となる可能性が他の脱毛症のタイプと比べると大きくなります。

蛇行型脱毛症の治療期間

蛇行型脱毛症の症状が出た場合は、完治するまでには相当の時間がかかり、数年に渡っての治療となることがあります。
蛇行型脱毛症の症状が出た場合は、早急に適切な治療を行いましょう。

髪の生え際に円形脱毛症ができていた有名人

モー娘。OGの辻希美さんも、こめかみ辺りの髪の生え際がごっそり抜けて10円ハゲができたと以前、ブログでカミングアウトをしていました。

他に、有名人ではないのですが、ダイアモンドユカイさんの奥様も、出産後に円形脱毛症が数カ所発症したと、ブログで告白されていました。

多発融合型円形脱毛症の可能性がある

円形の脱毛班が1つできる単発型の円形脱毛症が治らず、(頭皮の数カ所に円形脱毛症が発生する)多発型へと進行し、更に脱毛班が結合して拡大している症状を、多発融合型円形脱毛症といいます。

髪の生え際にできる円形脱毛症は、この多発融合型円形脱毛症であることが考えられ、蛇行性脱毛症が進行している可能性が高いといわれています。

生え際にできる円形脱毛症は治療が難しい。

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髪の脱毛の範囲が大きくなった融合型脱毛症の中でも、生え際の円形脱毛症は最も難治性といわれています。

一般的な円形脱毛症となる原因

一般的に発症頻度の多い円形脱毛症は、頭頂部付近に発症することが多いです。
頭頂部は毛細血管なので、血流が少なく、栄養状態が悪くなると男女とも薄毛になりやすい箇所です。
このことからも、円形脱毛症もやはり、血流の弱い部位から免疫細胞の攻撃に侵されやすいことで発症したものといえます。

髪の生え際にできる円形脱毛症の原因

生え際にできる円形脱毛症がよく起こる、側頭部の耳の辺りや後頭部のうなじ辺りは、太い血管があるので血流は良いはずです。
なのに、何故かこの毛母細胞を標的に免疫細胞の集中攻撃によって脱毛をしてしまっています。
免疫細胞の異常な行動の修正は非常に困難なので、 蛇行型脱毛症の場合は、早い時期に積極的に治療を行う必要があり、完治までには数年間かかるといわれています。

又、頭髪が全部脱毛をする全頭型脱毛症が治る場合は、髪の生え際の回復が一番最後となります。
逆にいうと、髪の生え際から発毛してくると、全体的な円形脱毛症の回復が非常に良好となる結果が多いようです。

円形脱毛症が生え際にできる主な原因

円形脱毛症が生え際にできる原因として考えられる、主な項目を詳しく紹介します。

自己免疫疾患

円形脱毛症が生え際に出来る原因として考えられるのが、他の円形脱毛症と同様に免疫機能(外部からの侵入物を攻撃し、身体を守ってくれる機能)の異常です。
円形脱毛症は、Tリンパ球が何らかの理由で毛根を異物ととらえて攻撃をすることで、髪の毛根が痛み、髪の毛が突然抜け落ちてしまうと考えられています。
免疫機能が異常となる原因は明らかにはなっていませんが、疲労や感染症などの疾病やストレス等が原因といわれています。

ストレス

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ストレスが長く続いたり、緊張が常に強い状態にあると交換神経に異常が発生し、自律神経が乱れてしまう為、血管が収縮し、血流が悪くなります。
頭部の血流が滞ると、毛根への栄養が行き渡らなくなり、髪の生え際の脱毛が起きることが考えられています。
ストレスが原因となっている場合、ストレスがあった時期から3ヵ月後位に円形脱毛症の症状が現れるようです。

妊娠中

妊娠中は、ホルモンバランスが崩れたり、妊娠中のストレスがかかることによって、生え際辺りに円形脱毛症ができる妊婦さんもいるようです。
通常のストレス等による円形脱毛症とは違い、妊娠によって起こる円形脱毛症は原因がはっきりしているので、比較的治りが早いと言う助産師さんもいます。
あまり気にしすぎるとそれが又ストレスになってしまうので、気を楽に持つようにすると良いそうです。

間違った育毛自己ケア

単発型脱毛の時期に自分で間違った育毛処置をしてしまったことで、多発型へと移行させる場合があります。蛇行型脱毛症は育毛剤を塗れば毛が生えてくるという単純なものではないので注意をしましょう。

その他の原因

蛇行型脱毛症は、病気が隠れているケースや、アレルギー疾患・アトピーの合併症・甲状腺ホルモンの分泌異常・腸が弱っていることによる免疫力の低下・食生活の乱れ等が原因等とも考えられていますが、はっきりした原因が解明されていないので、ケアも困難とされているのが現状です。

髪の生え際にできる円形脱毛症の治療法

髪の生え際の円形脱毛症が進行している場合は、重症化している可能性があります。

自然治癒が見込まれる小さな円形脱毛症とは違い、蛇行型脱毛症は脱毛範囲が広いケースが多く目立ちやすいですし、他の脱毛タイプと比べて前頭脱毛症に進行する確率が高いので、早急に積極的治療をする必要があります。

自己ケアは危険!

円形脱毛症と同様に市販されている既製品で自己流のケアをしようとすると、症状が悪化する可能性があるので危険です。

専門医で治療をしましょう

髪の生え際にできる円形脱毛症の原因や治療法に関して専門の皮膚科医や、頭髪専門外来等の頭皮の専門医の治療を受けることが完治への一番の近道となります。

安心して下さい。髪の生え際にできる円形脱毛症は治ります。

蛇行型脱毛症でも、きちんと病院に通い、適切な治療を行いながら、日常生活でもストレス解消を心がける・腸内環境を良好にして免疫力を高める・頭皮マッサージをする等、生活習慣も気をつけていると、半年から2年程度で治る人も多くいます。

まとめ

円形脱毛症の中でも髪の生え際にできる場合は、脱毛症のレベル的に軽度ではなく、症状が進むと更に重度となり、更に治りにくくなってしまうので、この症状が出た場合は、育毛剤等での自己ケアをするのではなく、皮膚科又は、頭皮専門クリニックで速やかに診察を受けることをおススメします。

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