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AGA治療に副作用はあるの?

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AGA治療には現在、様々な方法が存在しますが、AGA治療において高い効果が認められているのが「プロペシア」と「ミノキシジル」という日本で医薬品の認定を受けている薬を用いた治療方法ですが、これらの薬には副作用があるという話もあります。
今回は、その「プロペシア」と「ミノキシジル」の気になる副作用の真偽についてまとめてみました。

AGAとは?

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AGAとは、「男性型脱毛症」のことをいいます。
成人男性によくみられる髪が薄くなる状態のことで、抜け毛が進行し、薄毛が目立つようになります。
一般的に男性ホルモンの影響や遺伝等が主な原因と考えられています。

AGAの治療法とは?

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AGA治療では様々な治療方法がありますが、多くのクリニックではプロペシアとミノキシジルというAGA治療薬が処方されているようです。

プロペシアとミノキシジルは、臨床実験で9割以上のAGA患者に育毛効果が現れたとの結果が報告されている、AGA治療に最も高い効果が認められている薬です。
プロペシアとミノキシジルの2種類の薬を組み合わせてAGAの治療を行うことが、AGA治療への近道と言われています。

ここでは、そのプロペシアとミノキシジルという治療薬について解説をします。

プロペシアとは?

プロペシアは、現在すでに世界60カ国以上で承認されていて、世界で初めて医師が処方する男性型脱毛症用薬(AGA治療薬)です。主成分がフィナステリドという化学物質で、病院で処方箋をもらわないと購入できません。
多くの頭皮外来クリニックでは、プロペシアの1日1回の内服によってAGA治療を行います。

プロペシアの効果

AGAの主な原因物質はDHT(男性ホルモンの一種)です。AGAで悩む男性には通常より多くのDHTが確認されています。DHTが毛乳頭細胞に存在している男性ホルモン受容体と結合すると、成長期にある髪の成長が止まり、髪が弱いままとなったり、太く成長する前に抜け落ちてしまう為、毛髪が薄くなってしまいます。
プロペシアは、AGAの原因であるDHTを生成するのに必要不可欠な5α-還元酵素という酵素の生成を抑制するので、ヘアサイクルの成長期が長くなり、細くなっている髪にコシが出たり、毛穴から新たな毛髪が成長する効果が期待できる薬です。

ミノキシジルとは?

ミノキシジルには、毛細血管を拡張させて血圧を下げる効果があり、元々は高血圧患者に経口血圧降下剤として使用する為に開発された薬品です。臨床の現場で使用していたところ、副作用として多毛症の報告が相次ぎ、外用薬として頭髪に使用する試験を行った結果、男性の薄毛に対して高い発毛効果が見られたそうです。そこで育毛薬として商品化し、発毛促進成分として認証された経緯があるそうです。

ミノキシジルの効果

血管を拡張し、血流を増進させることで、髪の毛の細胞分裂を促進させて髪の成長を速める効果があります。
血流を良くすることで髪の毛母細胞の分裂スピードを上昇させて、弱っていた毛根や、細くなっていた髪の毛を太く成長させることができる成分です。

AGA治療のプロペシアの副作用とは?

AGA治療に効果があるプロペシアには、見過ごすことができない副作用が起こる可能性があるといわれています。
ここでは、プロペシアの副作用と発症率等についてまとめてみました。

プロペシアの副作用

製薬会社MSDのプロペシア文献では、プロペシア服用後に副作用として、下記の症状が起こる可能性があると記載されています。

・皮膚系:痒症、発疹、血管浮腫など

・男性機能系:睾丸痛、男性不妊症、精液トラブル、リビドー減退、勃起不全、射精障害など

・内臓系:肝臓 肝臓数値の上昇 など

・その他:乳房圧痛・肥大、抑うつ症状、めまいなど

プロペシアの副作用で1番多く現れている副作用とは?

プロペシアの副作用は全体の約3~4%といわれていますが、この副作用の中でも1番多く現れていいるのが生殖器に対する症状です。

・生殖器の副作用 2.5%
・その他の副作用 1.5%

副作用率が全体の約3~4%は、他の医薬品と比較すると副作用が表れる確率は低い方なのですが、副作用が現れた際の症状が重いというのが他の医薬品との違いです。

肝機能障害

プロペシアに限らず、薬は肝臓で代謝される為、元々肝機能障害を持っている方は、薬を飲むことで肝機能障害が重篤化することがあります。
これは、プロペシアに限らず、ほとんどの薬で起きる可能性のある副作用です。
よって、元々肝機能障害のある方は、服用する前にお医者さんに相談されることをおススメします。

体のだるさ(倦怠感)

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プロペシアを飲むと、身体が怠くなったり・身体が浮腫む・食欲不振・眠気等が起こることがあります。薬は肝臓に負担をかけるので肝機能に問題のない人でも、だるさや浮腫みや眠気を感じることがありますが、このような症状が出た場合、肝機能に障害が生じている可能性もあるので、気になる方はお医者さんに一度見てもらった方が良いでしょう。

プロペシアにはフィナステリドという男性ホルモンの分泌を抑制する成分が含まれていますが、この作用から鬱症状が起きるのではないかといわれています。又、プロペシアに含まれている成分には、鬱症状を抑える作用のある神経ステロイドを減少させる作用がある為、鬱症状が発生するとも考えられています。

男性生殖器障害

勃起機能障害・精子減少等の男性の生殖機能不全は、プロペシアの主な副作用としていわれています。この副作用が現れた方は全体の約1.8%で、内訳は、性欲減退の副作用が現れた方が全体の約1.1%、生殖器機能不全の副作用が現れた方は全体の約0.7%という報告があります。

~プロペシアの副作用として起こる可能性のある、具体的な男性生殖器障害~

・射精障害
・精巣痛
・プロペシアの服用を中止しても治らない勃起不全
・男性不妊と精子減少(プロペシアの服用を中止すると回復します)

プロペシアの副作用として、男性機能障害が起こる可能性があるので、未婚の方やこれから子供が欲しいと思っている男性の方は気になるのではないのでしょうか?
クリニックの医師によると、プロペシアを飲みながら普通に子作りして赤ちゃんができた患者さんもいるそうですし、万が一のことを考えて妊活中はプロペシアの服用を控えた患者さんもいるそうです。
これから子供が欲しいと考えている方は、プロペシアの服用の有無をパートナーとよく相談された方が良いと思います。

妊婦が飲むと胎児に影響が出る可能性がある

プロペシアは女性の薄毛治療では処方されません。特に妊婦のプロペシアの服用は厳禁とされています。
プロペシアは男性型脱毛症の原因物質に作用する成分が含まれているので、女性がプロペシアを服用するとホルモンバランスが崩壊してしまいます。
又、妊娠中にプロペシアを服用すると、胎児の生殖器の発育を阻害する可能性があり、妊婦さんがプロペシアに触れるだけでも胎児への影響が出てしまう可能性があるそうなので、厳重に注意して下さい。

初期脱毛

プロペシア、ミノキシジル等の発毛医薬品を使用したAGA治療を行うと、抜け毛が増える「初期脱毛」が起こることがあります。
この時、不健康な髪ほど抜け毛が多くなります。

初期脱毛は、痩せて弱っている毛根が、強い髪を生成するまでの工程で必ず発生するもので、薬が効き始めた証拠でもあるので、抜け毛が増えたことで落胆するかもしれませんが、むしろ喜ぶべきことなのです。

初期脱毛で抜け落ちる髪の毛は、ヘアサイクルの乱れによって生じた、薄毛の病気にかかっている髪の毛で、初期脱毛とは、次に丈夫で健康な髪の毛が生え変わる為の準備期間です。

髪にはヘアサイクルというものがあり、ヘアサイクルには成長期という髪が成長する期間があります。髪の成長の為に1番大切な成長期の期間が大幅に縮小されると、髪の毛は細くなり、うぶ毛の様に弱々しい毛になります。

AGAを発症している場合は成長期の期間が極端に短くなっているので、この弱い毛だけが多くなり、通常成長期で太く、強く成長するはずの髪の毛が成長をする前に抜けてしまういう乱れたヘアサイクルを繰り返してしまっています。

そこへプロペシア等のAGA治療薬を服用すると、薬の有効成分が毛母細胞へ働きかけます。そして毛母細胞が急激に活性化する為、休止期に入っていた髪の毛が通常より早く成長期に入り、元々生えていた古い髪の毛が、成長してきた新しい髪の毛に押し出されて抜けていきます。

健康な髪の方でもヘアサイクルによって、髪の毛は抜け落ちていきますが、AGA治療薬の影響で、通常よりも早く、一気に抜け落ちてしまいます。
この時に抜けていく髪はヘアサイクルの乱れによって生じた弱い髪の毛で、これが抜けた後は太く髪の毛が生えてくるので安心してください。

初期脱毛の期間は、正しいヘアサイクルを取り戻す為の準備期間なのです。

プロペシアやミノキシジルによる初期脱毛の期間は、服用を始めてから1~2ヵ月位といわれていますが、人によって様々です。

AGA治療のミノキシジルの副作用とは?

ミノキシジルには育毛効果があり、AGA(薄毛)に悩む方に広く使われているAGA治療薬です。
しかし、ミノキシジルには少し危険な副作用があります。
ここでは、気になるミノキシジルの副作用や注意点についてまとめてみました。

ミノキシジルの副作用とは?

ミノキシジルは、元々高血圧の治療薬として使用されていた薬なので、血管を拡張させる効果があり、それによって髪の毛を増やすことができる成分です。
血管が拡張すると、心臓や血管に負担がかかり血圧が下がるので、低血圧の副作用がでることがあります。

又、ミノキシジルは、血管拡張作用成分が含まれているので、全身の血流が良くなり身体に発毛を促進させる効果がある為、腕や足、髭等の体毛が濃くなる多毛症体いう症状がでることがあります。(体毛が濃くなった方の多くは、髪の薄毛の改善も実感した方が多いとのことです。)

そしてミノキシジルを外用薬として使用した際に、頭皮のかゆみを訴える人が多く、頭皮の湿疹や炎症が出る場合があります。

これらの副作用は、服用すると必ず表れるわけではなく、副作用の発生率はミノキシジルの配合量によって異なります。
使用中に異常を感じた場合はすぐに使用を中止して、医師に相談をしましょう。

ミノキシジルの注意点

●低血圧や高血圧治療中の方・心肺機能疾患のある方

ミノキシジルは、血管の拡張作用があるので、低血圧や動機が激しくなる等の症状が起こる場合があります。心臓や循環器系が弱い方や、低血圧の方等は使用を控えて下さい。

●未成年の方

ミノキシジルは成人向けに開発された医薬品なので、安全制が確認されていません。
未成年の方は使用しないようにして下さい。

●妊娠中、授乳中の女性の場合

ミノキシジルは女性でも使用可能な医薬品ですが、妊娠中や授乳中の女性の使用は厳禁です。胎児への安全性が確認されていませんし、ミノキシジルの成分が母乳に移行することが確認されているので、授乳中の方のミノキシジルの使用は厳禁となっています。

プロペシアやミノキシジルの服用を禁止されている方

AGA治療薬のプロペシアやミノキシジルは血圧等に作用することや、持病を悪化させる恐れがあるので、下記の方のプロペシアやミノキシジルの使用は禁止されています。

・心臓病を患っている
・高血圧の治療中
・肝機能障害がある
・未成年
・女性の方

外用薬では副作用が出にくい

同じ有効成分のプロペシアやミノキシジルでも外用薬は、内服薬のように体の中から直接有効成分を取り入れるものではないので、副作用が出にくいとされています。
ですが、効果も緩やかになるので、すぐに効果を実感できることができません。
そのような事実を理解した上で、自分に合った治療法を選択しましょう。

まとめ

プロペシアやミノキシジルはFDAから正式に認可されたAGA治療薬で、AGA治療において高い効果が得られることは良く知られていますが、僅かながら副作用の発生も確認されています。副作用についても事実を承知した上で、御自分に合った治療方法を選択できると良いですね。

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