遺伝には勝てない?薄毛と遺伝の関係性
遺伝は薄毛に大きくかかわっていると言われています。
実際のところ、遺伝にはどれくらいの影響力があるのでしょうか。
薄毛とかかわりのあると言われている「遺伝」の影響について解説します。
Contents
薄毛の原因は遺伝?
「あなた将来はげるんじゃない?」
両親や親戚に薄毛の方がいる方が言われがちなセリフです。
薄毛には遺伝が大きく関わっていると言われています。
自分の親族に薄毛の方がいる場合、不安になる方も多いようです。
将来薄毛になる可能性が高いとわかれば、早めに対策ができるかもしれません。
薄毛予防には早めの対策が効果的だと言われています。
将来薄毛で悩まないために、薄毛と遺伝の関係性を参考にしてみてください。
薄毛と遺伝の関係性
遺伝は薄毛に関わりがあると言われていますが、親が薄毛だから必ず薄毛になる、というわけではありません。
母親似の方、父親似の方がいるように、遺伝にも個人差があります。
ですから、一概に薄毛が必ず遺伝するとは言えません。
しかし、全く関係がないというわけでもありません。
遺伝がどのくらい薄毛に影響を与えているのでしょうか。
遺伝の仕組みについて
まずは遺伝の仕組みについてご説明します。
人間は46本の染色体をもっています。
父親と母親がそれぞれ46本の染色体をもっており、その組み合わせは膨大な数となります。
ですから、たとえ同じ両親から生まれた子供でも全く同じ組み合わせになることはほとんどありません。
母親の卵子と父親の精子には遺伝の役割を担うDNAが含まれています。
男子が生まれる際には、母親の卵子からX染色体のDNA、父親の精子からY染色体のDNAを受け継ぎます。
女子が生まれる際には、母親の卵子からX染色体のDNA、父親の精子からX染色体のDNAを受け継ぎます。
つまり、遺伝にはかなり個人差が生じるということになります。
身内に薄毛の方がいるから必ずしも薄毛になるということはありません。
薄毛遺伝子の存在
薄毛遺伝子と呼ばれる遺伝子があることをご存知でしょうか。
遺伝子の種類の1つに「デンセイホルモン需要遺伝子」という遺伝子があります。
この遺伝子が通称薄毛遺伝子と呼ばれています。
この遺伝子は男性ホルモンの働きに大きく関係する遺伝子です。
薄毛遺伝子と呼ばれるデンセイホルモン需要遺伝子が遺伝している場合、男性ホルモンが原因となる脱毛が多くなる可能性が高くなります。
男性ホルモンには脱毛作用があることが判明しており、男性ホルモンの分泌が増えると脱毛が多くなります。
薄毛遺伝子はX染色体の中に含まれており、X染色体が主に遺伝する母親からの影響が大きいと言われています。
最近ではY遺伝子の中にも薄毛に関連のある遺伝子が含まれているという研究も進められ、一概に母親からだけの影響とは言い切れません。
しかし、一般的には母親からの遺伝の可能性が高いそうです。
薄毛遺伝子の影響と有無
薄毛遺伝子は母親からの遺伝である可能性が高いのですが、母親が薄毛でなかったら安心できるのかというと、そうではありません。
女性ホルモンには脱毛作用を防止する成分があります。
ですから、女性ホルモンの影響により、薄毛遺伝子を持っていても薄毛にならない可能性が高いです。
では、どうすれば自分に薄毛遺伝子があるのかがわかるのでしょうか。
確実ではないですが、簡単に知りたいのであれば、母方の祖父が薄毛であるかどうかで判断できると言われています。
確実に知りたいという場合は、AGA遺伝子検査という検査があり、医療機関や検査キットで検査を行うことができます。
検査の方法はとても簡単で、行内粘膜を綿棒で採取するだけです。
もし心配であれば、早めにAGA遺伝子検査を受けることをおすすめします。
早期に検査をし、治療を受ければ薄毛を予防・改善できる可能性が高くなります。
遺伝だけじゃない!薄毛の原因とは
薄毛の原因となるのは、遺伝だけではありません。
薄毛を引き起こす原因は様々です。
また、男女によっても原因が違うと言われています。
男性の薄毛の要因
男性の薄毛の要因として最も影響が大きいとされているのは、男性ホルモンです。
男性ホルモンの中にジヒドロテストステロンというものがあり、これに脱毛作用があります。
脱毛作用のあるジヒドロテストステロンが多く分泌されている方は薄毛になりやすいです。
ジヒドロテストステロンの量は人それぞれで、遺伝のほかに生活環境が影響していると言われています。
生活が乱れていると、ホルモンバランスが乱れます。
ホルモンバランスが乱れないよう、健康的な生活を送ることが、薄毛予防にもつながります。
女性の薄毛の要因
女性ホルモンの現象は薄毛の原因になると言われています。
女性は年齢を重ねると、女性ホルモンの量が減っていきます。
特に更年期になると、女性ホルモンの分泌が減るので、更年期障害と共に薄毛に悩む方も多いそうです。
早めの予防をおすすめします。
また、年齢に関係なく、女性は妊娠や出産の際に抜け毛が増える場合があります。
妊娠・出産時はホルモンバランスが崩れやすくとても不安定です。
生活環境の変化によるストレスも薄毛の要因になります。
できるだけストレスの内容に生活することは、薄毛予防には大変重要です。
男女共通の薄毛の要因
毎日の生活の中に、薄毛の原因はたくさん潜んでいます。
まずはストレスです。
運動不足も原因の一つになります。
心身ともに疲れていると薄毛になりやいので、健康的な生活を心がけましょう。
また、タバコやお酒なども薄毛の原因とされています。
タバコは血液の循環を悪くするので、頭皮や毛髪にも悪影響を及ぼします。
お酒は適度であれば血液の循環が良くなりますが、お酒に含まれるアルデヒドは脱毛作用のある成分を増加させるため、飲みすぎには注意しましょう。
脂っこい食事にも気を付ける必要があります。
頭皮に過剰に油が分泌されることにより、頭皮環境の乱れが生じるので要注意です。
生活環境を整えることが、薄毛対策には大変重要だということがお分かりいただけるかと思います。
まとめ
薄毛には遺伝が関わっていますが、それがすべてではありません。
不安であれば、薄毛になりやすい遺伝子を持っているのかを調べることができますし、早期の治療によって改善できる可能性も高まります。
また、生活習慣の改善によって、薄毛予防をすることも可能です。
家族に薄毛の方がいるからと言って、悲観的にならないようにしましょう。
薄毛対策はいくらでもできることがあります。
まずは原因を考え、適切な対策を実行しましょう。