女性の薄毛について
皆さんは、女性特有の「びまん性脱毛症」をご存知でしょうか。
今回は「びまん性脱毛症」についてお話していきます。
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びまん性脱毛症(女性型脱毛症)とは
びまん性脱毛症は、頭部全体の髪が均等に薄くなり、また女性に多い脱毛症であることから、女性型脱毛症とも言われています。
もともとは中高年の女性に多くみられておりましたが、最近では若い女性でもお悩みの声がよく聞かれます。
老化やストレス、偏食やダイエット、毛染めなど様々な原因によってヘアサイクルの成長期が短縮し、
休止期が長くなったり、髪そのものに元気がなくなったりすることで薄毛が進行すると言われています。
女性の場合は男性と違い、直接的に男性ホルモンの影響を受けて薄毛になるというよりは、
別の原因によってホルモンバランスがおかしくなるようです。
考えられる原因について、一つ一つ見ていきましょう。
脱毛症の原因
1:ストレスや食生活、無理なダイエット
近年、働く女性が増えた分、ストレスを抱える女性も増え、
それが元で薄毛に悩む女性も多くなったようです。
またストレスだけでなく、不規則な生活や偏った食生活の影響も大きいと考えられます。
特に最近多いのが、ダイエットが原因となっているケースです。
昔に比べて女性の社会進出が一般的になったことで、ストレス抱える上に、
無理なダイエットをしてしまう若い女性の方が増え、それに比例するように脱毛症に悩む人が増えてきました。
髪というのは一番栄養が行き届きにくいところです。
無理なダイエットを行ってしまうと、体内の栄養素が圧倒的に不足してしまい、
優先順位の低い頭皮や髪には栄養が行き届かず、すぐに髪が抜けたり細くなったりして抜け毛や薄毛に繋がってしまいます。
そうなってしまったらダイエットを中止して、しっかりと毎日栄養補給していけば、徐々に髪も回復していきます。
が!!!
長い期間無理なダイエットを続けた場合は、それだけ髪の回復も遅れ、なかなか太い髪が生えてこなかったりということが起きてしまいますので、十分注意が必要です。
といっても、何もしなければもっと悪化してしまうので、規則正しくしっかりと 栄養を補給するようにしてください。
この場合は、ビタミンや亜鉛などが効果的ですが、もちろん規則正しい食生活が一番大切です。
2:過度な毛染め・パーマ
次に、長年の間ヘアカラーやマニキュア、パーマなどにより、頭皮が痛み抜け毛や脱毛が増えるというケースです。
中高年やご年配の方の白髪染め、または若い方のファッションとしての毛染めなど、今では何百通りもの色の毛染めがあります。
これらの成分は皮膚にとても強い刺激を与えてしまうので、それが原因で薄毛を引き起こすことは十分に可能性があります。
毛染めに使用する染料は、非常に浸透性の高い物質です。
毛染めをすることにより、頭皮の細部である毛母細胞にまで薬が入り込んで、それが定着してしまいます。
育毛のことを考えれば、できる事なら毛染めはやらないにこしたことはありません。
特に脱色は要注意です。
脱色に使われる薬剤は、髪の色素や中の細胞まで破壊してしまいます。
人間の皮膚も、毛髪も、無数の細胞によってできています。
そのため、細胞を破壊する脱色は毛染めよりもさらに危険なのです。
最近では、女性でも脱色のし過ぎで薄毛に悩む方が少なくはありません。
一度毛染めをすると、それを止めても3年はダメージが残ると言われています。
おしゃれをするのもいいですが、育毛を優先するのであれば毛染めは控えるようにしてください。
またすでに薄毛が進行している方や、頭皮が炎症を起こしている方は、しないほうが良いでしょう。
これまでお話したとおり、びまん性脱毛症の原因として多いのが、単純に老化、またはストレス、無理なダイエットなどです。
加齢による薄毛や抜け毛というものは、体質や男女問わず誰しもがなるものです。
これは人間の現象としてやむを得ないものですので、日常的に行える対策として、
そのような症状を今以上ひどくしないように、若いうちから適切なヘアケアをし、ご自分の体質や環境に則した対処法を実践することが大切です。
3:誤ったシャンプー・ヘアケア法
粗悪なシャンプーで何度も髪を洗いすぎたりすると頭皮に炎症を起こし、びまん性脱毛につながることもあります。
またドライヤーやブラッシングも、やり方を間違えたりやり過ぎると髪や頭皮を痛めますし、
ヘアスプレーやワックスなどの整髪料の使いすぎなども脱毛の原因になります。
毛染めの代わりに髪型を変えるなどして、雰囲気を変えてみてはいかがでしょうか。
ケアが少なく済む髪型はその分ストレスも減りますし、髪にも優しいです。
せっかく美しくなろうとしても、それと逆行して髪と地肌を痛めるようでは、意味がありません。
そのためにもしっかりとしたシャンプーを使用するようにしてください。
ヘアカラーをしたりパーマや縮毛矯正をしたりしてきた事も薄毛の原因として考えられますが、
女性用として市販されている、髪によりツヤを出すというシャンプーや、髪の毛をサラサラにするシャンプーを使い続けている事も大きな原因と考えられます。
髪に良いシャンプーとして売られていても、それが頭皮を蝕む事に繋がっている事があるのです。
育毛の為の櫛のお話
1:櫛の選び方
これまで、びまん性脱毛症の原因として考えられるお話をしました。
ここから、育毛のために大切な「櫛」についてお話をします。
櫛といっても様々なものがありますが、ここではヘアブラシといった方が伝わりやすいかもしれません。
材質も木やプラスチック、合成樹脂に動物の毛など様々な物があります。
沢山のものから選ぶ際の基準として頂きたいことは、静電気対策です。
手で起きた静電気はバチっと感じる程度ですみますが、髪にとっては深刻なダメージになってしまいます。
髪の大敵とも言える静電気を抑える為にも、プラスチック製の櫛は避けましょう。
またナイロンの櫛もよく帯電してしまいます。
高いもので言えば猪の毛、豚の毛、女性なら柘植の櫛などが有名ですが、
お店に行くと、静電気対策のされているものや、マイナスイオン効果があるものなどもお手頃な値段で購入する事ができます。
また髪の量の少ない人、頭皮の弱い人などは、毛先が丸いものや、柔らかいものを選ぶことをお勧めします。
さらにその上で、正しい櫛の入れ方を守ってくださいね。
長く使えるものなので、ある程度いい商品を買っても良いと思います。
またお気に入りの櫛になれば、櫛を入れるのが楽しくなりますよ。
2:正しい櫛のかけ方
次に正しい櫛の使い方についてお話をします。
よく、櫛をかける時に櫛を立てて行っている人がいますが、それでは毛や頭皮に負担がかかってしまいます。
櫛は寝かせた状態で髪の流れにそって優しく入れていきましょう。
櫛を立てて入れることのほかにも、
・強く力をいれる事、
・髪の毛に逆らってかける事
などは髪の毛や頭皮を痛めてしまいますので注意してください。
櫛をかける目的は、髪についているホコリや汚れ、小さなゴミを落とす為と、
髪の毛を洗う時の効果を倍増させる為です。
その事を意識しながら綺麗になるように櫛をかけて下さい。
また、マッサージと称して、櫛やブラシで頭皮を叩いている人がいますが、良くありません。
専用の毛先が丸く、柔らかくなっている物で行うならまだしも、通常の櫛やブラシで行うと必ず頭皮の傷に繋がってしまいます。
頭皮に傷がついてしまうと、完治に時間がかかる上に、治るまでそこから髪の毛が生えてくる事はありません。
また、時間がないからと言って乱暴にしないよう注意して下さい。
まとめ
対策といっても難しく考えるのではなく、普段の暮らしの中で薄毛の原因となるものを、なるべく抑えられる生活を送る事を心掛けてください。
誰しも、年齢を重ねていくことにより体質が変わっていきます。
髪に関しても年齢や体質ときちんと向き合って、髪によくないことはなるべくやらず、うまく付き合っていく事を意識して生活をしていきましょう。