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女性版AGAが増えている理由

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進行性の薄毛症状をAGAと呼びますが、正しくは「男性型脱毛症」という一種の病名になります。
「一種の」というのは、薄毛が病気であるか否かが微妙なところだからです。
近年は「病気である」との声も大きくなってきていますが、AGAは健康保険が適用されない時点で、少なくとも厚生労働省は、AGAを重要な病気であるとは認めていないところもあります。

このAGA・男性型脱毛症には、少々誤解を招きやすい部分もあります。というのも、近年は女性のAGAが増加の傾向にあるといわれているからです。女性のAGAが増加していること自体は特に引っかからないとは思いますが、問題は、AGAが「男性型」の脱毛症であるという点です。

女性のAGA、「女性男性型脱毛症」が増加の傾向にある!

「男性型」と謳われた時点で、なんとなく女性には無関係な脱毛症であるように感じられますよね。おそらくは、「男性ホルモン型」としたかったのではないかと憶測されますが、病名としては「男性型」のほうがしっくりとくることも確かではあります。

ただ、「男性ホルモン型」であるとすると、女性の体内にも男性ホルモンがないわけではない(一説では、男性の体内の男性ホルモンの5%~10%・参考:http://01jun.net/andorogen/dannseihorumonn-josei-ooi-genninn/)ため、男性同様女性にAGAが起こったとしても、ロジック的には不思議ではないことになります。

AGAとFAGA

ところが、男性ホルモンの絶対量が男性と女性とではまったく異なりますので、同じAGAでも、男性にくらべると、女性の症状のほうがはるかに穏やかではあります。男性の場合の「明らかな薄毛(はげ)」に対し、女性の場合は、「髪が細くなったり分け目が目立ったりすることによる薄毛」というイメージの症状になります。

実際、女性のAGAをFAGA(女性男性型脱毛症)として、男性のAGAとは明確に分ける流れも近年の主流になりつつあります。ちなみにFAGAの’F’は、女性を指す”Female”の頭文字です。つまりFAGAは、”Female”を形容詞的に用いて”Female AGA”となり、これが和名である「女性男性型脱毛症」という少々不思議な命名の元になったものと考えられます。

それはともかくとして、問題は、女性のAGAが増加の傾向にあるという部分です。

女性の社会進出が理由!?

女性のAGAが増加傾向にある理由についてもいくつかピックアップされるようになってきていますが、実際のところ、現状まだその研究段階にあって、いくつかある仮説はいずれも憶測の域を脱していません。

ただいくつかある仮説の中でも、最も有力であると考えられているのが、「女性の社会進出」という理由です。私たち素人からすると、なんとなく説得力に乏しい気も正直するかもしれませんが、確かに、薄毛を広義の生活習慣病としてとらえたときには、男性に近い生活スタイルを送る女性が男性と同じように薄毛を発症したとしても、不思議でないといえば不思議でないのかもしれません。

男性にくらべて女性の飲酒習慣の傾向が高まっているとの説もありますし、喫煙習慣にしても、大幅に減少傾向にあった男性にくらべ、女性はむしろ増加傾向にあるとする説もありますので、そういった観点からすると、女性のAGAが増加したとしても、ある程度は納得できるでしょう。

とは言え、これだけではまだまだ科学的根拠に乏しすぎることもまた事実です。その信ぴょう性を高めるためにはどうすればいいのか・・・というと、結論は「男性ホルモン」の特徴から手がかりを見出すことができる、となります。

男性ホルモンがAGAの原因の一端!

繰り返しますが、AGAは「男性ホルモン型脱毛症」であると解釈すると、より症状の特性が浮き彫りになります。乱暴な言い方をすれば、「男性ホルモンの1つであるテストステロンが薄毛の原因の一端である」ともいえます。

とすると、FAGAの増加は、テストステロンが増加する生活習慣を送っている女性が増えたことを意味します。では、テストステロンが増加するリスク因子は、いったいどこにあるのでしょうか?

生活習慣の乱れがテストステロンの増加リスクを招く!

男性のAGAの最大のリスク因子となったのは、「生活習慣の乱れ」でした。男性の体内にあっても女性の体内にあっても、テストステロンはテストステロンですから、結局のところ、女性も男性同様に「生活習慣の乱れ」によってテストステロンを増加させてしまうことになります。

厳密にいえば、テストステロンだけでは薄毛の直接的原因にはならないのですが、これが特殊な酵素と結合することによって合成される「DHTジヒドロテストステロン」という物質に変異することで、薄毛のリスクは最大になります。

この変異の確率を上昇させるのもやっぱり、ストレス、疲労、食生活の乱れ、睡眠不足、過度なダイエット・・・などを総称する「生活習慣の乱れ」ということになるのです。

結論

少々難しい話になってしまったかもしれませんので、今回のお話しを簡単にまとめておきましょう。女性の薄毛が増加の傾向にあるのは、乱れた生活習慣を送る女性が増えてきているのではないか、という原因が推測されます。

男性だから、女性だからという性差自体にはあまり大きな意味はなく、「男性ホルモン」という性ホルモンが大きな意味を持ちます。生活習慣の乱れによって、男性ホルモンが薄毛を助長する方向に働くように仕向けられてしまう・・・こんなイメージになります。

ただ、男性ホルモンの量自体が男女ではまったく異なりますので、そのちがいが薄毛の症状のちがいに現れることになるのです。男性の場合は大量の脱毛による薄毛(はげ)、女性の場合は少量の脱毛と髪の毛が細くなることによる薄毛(分け目が目立つなど)という症状が顕著になります。

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