「献髪」ってなに?どんな文化なの?
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病気などによって髪の毛が抜け落ちてしまった人が着用するウィッグのために、髪の寄付をすることを指しています。
また別の意味もあります。髪の毛の悩みがある人必見です。
神ではなく「髪」の神社がありここに献髪します。
髪に御利益ある神様を祀る神社となっていて、全国各地から髪に悩みのある人が訪れているのです。
Contents
切った髪をウィッグにして脱毛の子どもに寄付
切った髪の毛を寄付するとはどういう意味なのでしょうか?
ボランティアでウィッグをプレゼント
世の中には病気で苦しんでいる人もいます。白血病など抗がん剤の治療をしている子どもたちの多くは、脱毛状態になっています。髪の毛がない状態は病気の苦しみ以上に子供の心を苦しめます。
そんな髪の毛が抜けてしまった子どもたちに、ウィッグを作ってプレゼントしている人たちがいます。人毛を使ったフルウィッグとなると最低でも何十万という高額なものになってしまいますが、献髪によって集めた髪の毛を使っているので100%無償で子供たちに寄付しているのです。
寄付毛100%
子供へのウイッグに使われる髪の毛は100%寄付による髪の毛で作られます。ウィッグにするためにいただく髪の毛は、31cm以上の長さの寄付が必要ですが、短い場合にはほかの方法で換金し活動資金に充てることが可能です。
神社に献髪
神社の中には献髪できるところがあります。髪の神様で遠方からも髪の悩みを抱える人達が参るという神社があるのです。
御髪神社について
御髪神社は京都の嵯峨にあります。頭と髪にご利益があり、そのご利益を求めて訪れる人が絶えないというハゲのパワースポットとも呼ばれているユニークな神社です。日本で唯一という頭と髪の神社として知られています。御髪神社のご祭神は藤原采女亮政之(ふじわらうねめのすけまさゆき)。大化の改新で知られる藤原鎌足の子孫に当たる人物で、日本における髪結職の祖だと言われています。
自らの髪の毛を少しだけ切って献髪
御髪神社の境内には「髪塚」という塚も建てられています。ここで祈願する場合には、自らの髪の毛を少しだけ切って献髪します。髪塚の中に献納するのです。
献髪料は300円
献髪料は300円です。社務所で申し込むと、手順を教えてくれますので、その手順に従って献髪します。献髪用のはさみで髪を数センチ切って、奉納袋に入れて、名前と生年月日を裏面に記入します。髪を奉納袋に入れたら、拝殿と髪塚に参拝します。
髪供養について
御髪神社で行われている髪供養について説明します。
髪供養とは
毎年の御大祭日になると「髪供養」という行事が行われています。一般の参拝の方に加え、理美容業の業界の方々、そして育毛剤の研究を行うメーカーの方々、植毛やかつらの販売を行う会社の方々など髪の毛に関連する仕事を行っている人も多く訪れます。
髪の毛に関する仕事をする方々の聖地
御髪神社は髪の毛に関する仕事をする方々の聖地でもあります。実際、御髪神社は、昭和36年に京都の理美容業の関係者たちによって創建されたと言われています。
まとめ
人のために献髪をして自分の髪の毛を人のために役立ててもらうことも可能です。また、神社に献髪することで、自分の髪の毛に感謝したり、髪の毛の悩みを少しでも改善できることがあります。